あらゆる釣り場で定番の釣り方として定着したスイムジグの釣りは、低水温やハイプレッシャーレイク等、状況がタフであるほど効果を発揮することが出来るルアーの一つです。
年々、釣り場がタフ化する日本のフィールドでは、ますます出番が多くなってきているルアーの一つであるとも言えるでしょう。
そんな中でもとりわけ実績が高く、多くの釣り人から信頼を得ているスイムジグとトレーラーワームを厳選してご紹介します。
スイムジグとは
スイムジグとはその名の通りスイミング用のラバージグのことを指します。
通常のラバージグと異なり、巻物系ルアーとして使用されるので、シャッドテールワームと組み合わされて使用されるのが一般的です。
また、関西方面ではフットボール形状のスイムジグのことをスコーンリグと呼ぶこともあります。
もともとは琵琶湖を中心として2005年ぐらいに流行した釣り方であり、プレッシャーの高いバスを効率よく釣ることが出来ることから、次第に定番化されてきた釣りとなりました。
スイムジグが有効になる季節
- 一年を通じて有効
- 特に春と秋に有効
一年を通じて有効
スイムジグは季節を問うことなく、有効なルアーとされています。
特に様々な状態のバスが複数存在する大型のフィールドでは、特にその傾向が強いと言えます。
季節を問わず使うことが出来るので、必ずボックスにスイムジグを入れている方も多く、明確に時期を選ばすに投入することが出来るのは、スイムジグの大きな魅力の一つと言えるでしょう。
特に春と秋に有効
年中使用することが出来るスイムジグですが、その中でも特に有効と言える季節が、春と秋です。
春のバスは産卵前の体力づくりと、産卵に伴って非常に警戒心の強い状態にあると言えます。
スイムジグは他の巻物ルアーよりもアピール力が低いので、春先の警戒心が高くなっているバスにも非常に有効なルアーとして知られています。
また、秋のバスは既に数多くのルアーを見てきているので、簡単にルアーを見切ってしまいますが、アピール力が低く、あらゆるリトリーブスピードにも対応できるスイムジグは定番のルアーとしても知られています。
スイムジグの使い方
一定層のただ巻きで使う
スイムジグの使い方は非常にシンプルであり、スイムジグが一定のレンジを通過するようにただ巻きするのみです。
しかし、常に一定のレンジを通過するようにただ巻きすることは、ベテランの釣り師でも難しいとされる部分です。
遠投した先では、リトリーブを速め、手前ではリトリーブのスピードを遅くすることも必要です。
また、その他、ロッドティップの位置をルアーとの距離がある場合は高めにしておき、距離が近くなるにしたがって、下げておくことも有効です。
スイムジグの選び方
- 重量で選ぶ
- ブラシガードで選ぶ
- 浮き上がり易さで選ぶ
重量で選ぶ
スイムジグを選ぶ時には、使用する重量を選ぶことが大切です。
重量はスイムジグで攻略する水深はもちろん、一定層をキープし続けるための巻きスピードにも影響する要素となっています。
攻略する水深と、その水深を攻略する時のスピードに応じて最適な重量を選ぶことが欠かせません。
このため、琵琶湖のように同スイムジグでもローテーションできるように異なる重量を3種類程度揃えておくことがおすすめ。
ブラシガードで選ぶ
スイムジグを選ぶ時に、確認しておきたいのが、装着されているブラシガードの強さです。
スイムジグの中には、ブラシガード自体が付けられおらず、フッキングを重視しているモデルも存在します。
ウィードエリアを攻略するのであれば、弱めのブラシを選び、カバーやロックエリアを攻略するのであれば強めのブラシガードが必要となります。
各々のメーカーが開発コンセプトに基づいて最適なブラシガードの強さを設定しておりますが、当然最適な条件は釣り場によって異なります。
釣り場でブラシガードの本数や長さを調節して使うのも良いでしょう。
浮き上がり易さで選ぶ
重量と合わせてチェックしておくべきポイントとなるのが、スイムジグの浮き上がり易さにあります。
同じ重量であれば、浮き上がりやすいスイムジグの方が一定層をゆっくりと引くことが出来ると言えますし、逆に高速で引く場合は、浮き上がりにくいスイムジグの方が有利と言えます。
浮き上がり易さは、ヘッドの形状、アイの位置等によって変化します。
スイムジグを購入する時のパッケージやWebサイトでメーカーがどのような思想でスイムジグを作っているかを確認すると選びやすくなると言えるでしょう。
他の人を凌ぐ釣果を出すための秘訣
- 障害物にコンタクトさせる
- スピードと水深をルアー重量で調節
- 即合わせはしない
障害物にコンタクトさせる
最も簡単ですが、スイムジグの釣果を高める為に行いたいのが、障害物とのコンタクトを意図的に行うことです。
一定スピードのリトリーブのみでバイトに持ち込むことが出来る魚もいますが、それでは口を使わない魚の方が多いとも言われています。
ウィードやブッシュ、岩などにスイムジグを意図的にコンタクトさせることで、ルアーへイレギュラーな姿勢変化を与えることで、リアクションバイトを誘発させましょう。
スピードと水深をルアー重量で調節
ただ巻きでの使用が王道となるスイムジグですが、そのレンジをどのようなスピードでリトリーブするかは非常に大きな課題となります。
中でもルアーを通すレンジは釣果を高める為には、欠かすことが出来ない重要な要素となります。
最適な条件を絞り込む上で必要となるのが、異なる重量を持っているスイムジグです。
同じリトリーブ速度で異なる重量のスイムジグを使用し、最適なレンジを絞り込むことが出来るようになります。
バスが反応するレンジが分かれば、更に重量の調節とリトリーブスピードを調節し、最適なアプローチへ切り替えていくとよいでしょう。
即合わせはしない
スイムジグで釣果を高める為には、アタリの出方を予め知っておく必要があります。
スイムジグでのアタリは、ティップでコンッ!っと明確に感じ取れるモノ、ルアーの重さを感じなくなるモノ、急に重たくなるモノなど様々です。
トレーラーを付けたシングルフックがスタンダードな釣りとなるため、即合わせは禁物であり、アタリを感じたのに即合わせしたら、すっぽ抜けてしまうケースも多いです。
違和感を感じても、そのまま一定のスピードでリトリーブを続け、しっかりと重みを感じた時に巻き合わせを行うことがおすすめです。
おすすめスイムジグ10選
【ニシネルアーワークス】スメルトヘッド
ニシネルアーワークスから出されているいるスメルトヘッドは、特にロックエリアを効率良く攻めることが出来るスイムジグです。
ラインアイ部分がルアーの後方に位置している薄型ヘッドを採用しているので、岩場でのルアーが挟まってしまうリスクが非常に少なくなっています。
逆にウィード等には弱い特性を持っているので、晩秋や春、冬時期等では特に愛用者が多いモデルの一つです。
【デプス】ハイパーフットボールジグ
デカバスを獲ることが出来るスイムジグとして、愛用者が多いモデルの一つです。
一見すると通常のフットボール形状のラバージグに見られますが、浮き上がりにくいヘッド形状となっており、一定層のレンジキープ能力に長けているモデルとなっています。
また、装着されているフックも太軸のロングシャンクフックなので、デカバスとの強引なファイトもできてしまう一品です。
【OSP】ウィードライダー
琵琶湖のように、夏場にウィードが生い茂る場所をスイムジグで攻略したい方に進めできるスイムジグです。
ブラシガードが付けられている他、ヘッド先端がウィードをすり抜けることが出来るようにとがらせられています。
また、ウィードに絡まった時のトレーラーのズレを防止するために、爪楊枝を使って固定できるペグホールが標準装備されているのも特徴。
ウィード攻略には欠かすことができないモデルとなっています。
【OSP】スリッパー
OSPからリリースされているもう一つのスイムジグで、ウィードライダーがウィード特化型であるのに対して、シャローのハードカバーにも対応できるようになっているのhがスリッパーです。
ウィードライダーよりも硬めのブラシガードが装着されており、更にすり抜けが重視された薄くて細いヘッド形状となっています。
スイムジグでシャローカバーを効率よくサーチする時には、強い味方になってくれるモデルです。
【ザップ】PDチョッパー デッドスロー
低水温期に特に効果を発揮しやすいモデルとしておすすめできるのが、PD チョッパー デッドスローモデルです。
その名の通り、デッドスロー専用設計が施されており、通常よりも比重の軽いスペースメタルがヘッドに使用されていることが特徴。
ヘッド部分のサイズは大きめなので、しっかりと水を掴むことが出来るので、浮き上がり易く、デッドスローでの巻き取りを可能としています。
【LOOP】スイミングマスター
特に琵琶湖をはじめとした関西方面では、定番中の定番として知られているスイムジグの一つです。
トータルバランスに優れていると評価されているアイテムであり、シャローからディープエリアまで攻略することが出来るようになっています。
もちろん、重量ラインナップも豊富であり,3/16oz~3/4ozまでで6種類の重量設定が施されているのも魅力です。
【メガバス】ウオズスイマー
メガバスから出されているウオズスイマーは、スイムジグの中でもアピール力が高めに設定されている一品です。
本物の魚に似せたリアルなヘッド形状がすり抜け重視の形状で作られていることに加えて、ブレードがワイヤーで繋がれています。
このブレードのフラッシングにより、水深のある場所でもかなを浮き上がらせ、バイトに持ち込むことが出来るようになっています。
【イマカツ】モグラジグ
イマカツがリリースしているルアーの中でも定番ルアーとして知られているのが、モグラジグであり、広大なウィードフラットを攻略するための専用設計が施されているスイムジグです。
特に特徴的なのが、他のスイムジグと異なり、下向きのラインアイが付けられている点にあります。
これにより、一定層のレンジキープを行いやすく、ウィード上部のギリギリをトレースすることが出来るようになっています。
【HIDEUP】スライドスコーンジグ
一定の状況下で徹底的に釣り込んでいきたい方におすすめすることが出来るスイムジグです。
このスライドスコーンジグは、独特のヘッド形状と重心設計により巻き取り時に浮き上がり易い特徴を持っています。
特にシャローカバーをテンポよくサーチを行う時には、最適とも言える性能を発揮するように作られているので、ボートでの葦撃ちやオカッパリでのランガン時には積極的に導入するとよいでしょう。
【エバーグリーン】スイミングトゥルーパー
難攻不落のカバーを攻略するのであれば、フックポイントをしっかりと隠すことが出来るオフセット式のスイムジグを選択するのもよいでしょう。
スイミングトゥルーパーは、ジョイント式のオフセットフックを採用しており、ヘッドとトレーラーの干渉を防止し、常に真直ぐ、安定したスイミングを実現することができるようになっています。
他のスイムジグには無い要素も詰め込まれている清水盛三プロ監修の一品です。
おすすめトレーラー6選
【ボトムアップ】ヴァラップスイマー
シャッドテールワームの中でも高いバランスを持ち、多くの釣り人から高い評価を得ているモデルです。
小魚に似せて作られており、通常のシャッドテールワームよりも非常に細かく高速なピッチでテールを振り続けてくれるように作られています。
強すぎないアピール力が魅力で、クリアレイクはもちろん、プレッシャーの高い釣り場では特に高い効果を発揮できます。
【デプス】バンブルシャッド
ビッグバスハンターから高い信頼を受けているシャッドテールワームです。
テールの手前にはフィンが取り付けられており、ロールの発生を意図的に抑え、艶めかしいテールアクションを実現することが出来るようになっています。
かなり低重心で作り上げられているので、スイムジグとしてのトレーラーはもちろん、単体での使用はもちろん、テキサスリグとの相性もよい一品です。
【ハイドアップ】スタッガー オリジナル
スイムジグのトレーラーとして、ハイドアップから出されているスタッガー オリジナルもおすすめ。
少し硬めの素材で作られており、ハイピッチでテールが動くのでアピール力が高いトレーラーと言えます。
また、シャッドテールワームの難点でもあるワームの癖も付きにくく、ブリスターパッケージが採用されていないので、持ち運びしやすいのもGOOD。
【OSP】ドライブシャッド
トレーラーにも使えるシャッドテールワームとして、OSPのドライブシャッドも外すことが出来ない秀品と言えるでしょう。
リトリーブを止めたフリーフォール状態や、カーブフォールの状態でもしっかりとテール部分が動くように設計されているので、あらゆる側面でバスを引き寄せることが出来るようになっています。
特にバスがどのレンジに存在しているか分からない状況サーチの時にはおすすめな一品です。
【ケイテック】スイングインパクト ファット
ワーム全体が深いリブで覆われているシャッドテールワームです。
深いリブで覆われていることにより水をしっかりと掴むことが出来るようになっており、非常にハイピッチで力強いアクションを発揮することが出来るようになっています。
水の掴みが非常いよいワームなので、低速域でもしっかりとバスへアピールさせたい時には非常に有効となるトレーラーと言えるでしょう。
【ジャッカル】アンモナイトシャッド
高いアピール力でバスを引き付けたい方にお勧めすることが出来るのが、アンモナイトシャッドです。
ワーム自体がかなりボリュームあるデザインで作られていることに加えて、大型のテールで強烈に水を攪拌することが出来るようになっています。
ボディーにはラトルホールが設けられているので、更に、音によるアピール力を追加することもできるようになっています。
濁りが強い時に爆発的な釣果をもたらす可能性があるモデルです。
人と差をつける便利アイテム
【リューギ】インセット キーパー
ワンタッチでトレーラーワームの保持力をUpさせることが出来るアイテムです。
ワームキーパー部分にインセットキーパーを挟み込むことで使用するので、ワーム本来の動きを損ねることなく、使用することが出来る魅力を持っています。
障害物と積極的にコンタクトする釣りや、塩の量が多くワーム自体の耐久力が少ないアイテムには是非装着しておくことがおすすめなアイテムです。
【ケイテック】ブラシガード
スイムジグにブラシガードを追加したい方におすすめなアイテムです。
好みの本数を瞬間接着剤等を用いて、スイムジグへ装着することが出来るので、その場で最適な硬さのガードが作れる代物です。
また、ガードとしてのみではなく、複数本使用してトレーラーワームのペグ止めとしても使用することが出来る便利アイテムでもあります。



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