低水温期は釣果が乏しくなり、多くの釣り人にとって答え合わせが行いにくい時期として知られています。
そんなタフな状況下でも、安定して釣果を出すことが出来るルアーがシャッドです。
信頼と実績が高いシャッドを使うことは、釣果に直結し易く、釣り場の状況を絞り込みにも役立てることが出来ます。
今回は、そんなシャッドの中でも特に実績が高いおすすめモデルを厳選してご紹介します。
シャッドとは
シャッドとはルアータイプの一種であり、もともとは英語のShadが由来とされています。
Shadはアメリカに生息するニシン系の小魚のことを指しており、バスの捕食対象の一つとして認識されているベイトです。
特に日本では、シャッドは小型のミノーに近い形をしておりますが、寸胴でハイピッチでタイトな動きを持っています。
多くはミノーよりも潜行深度が深いものが一般的でしたが、近年ではルアー技術の開発も進み、浅瀬でも使えるシャッドも数多く登場してきています。
シャッドが有効になる季節
- 一年を通して有効
- 特に低水温となる秋や冬に効果を発揮
一年を通して有効
シャッドは一年を通じて有効となるルアーです。
特に小魚を模しているルアーなので釣り場でバスがメインとして捕食しているサイズのベイトとマッチすると、爆発的な釣果を出すことも可能です。
特に低水温となる秋や冬に効果を発揮
シャッドを積極的に投入していきたい季節となるのが、低水温期となる秋や冬の時期です。
この季節感になると、釣り場から甲殻類が姿を消し、バスの捕食対象は小魚に絞られてきます。
また、水温が低下することでウィードが減少、プランクトンの活性も低くなるので、水がクリアアップしている状態になります。
このため、大型のルアーよりもサイズが小さく、細かなピッチでタイトに動くシャッドはバスを騙しやすく、有効な手段の一つになります。
シャッドの使い方
- ただ巻き、ストップ&ゴーで使う
- 超高速巻きで使う
- ジャークやトゥイッチで使う
ただ巻き、ストップ&ゴーで使う
シャッドの基本的な使い方は、一定スピードでのただ巻きを基本とします。
バスの活性が高い時期であれば、ただ巻きでもバイトが発生することは多々あります。
ただ巻きに加えておきたいのが、バスに喰わせの前を与えるポーズです。
ただ巻きを行い、1~2秒のポーズ、そしてただ巻きを再開するストップ&ゴーは、積極的に導入するとバイトの数を増やすことが出来ます。
超高速巻きで使う
シャッドの上級者はシャッドを超高速巻きで使用するテクニックも使用します。
バスの活性が高い状態のクリアアップした釣り場では、バスの視界が効く為、ルアーを簡単に見切ってしまう傾向があります。
このため、バスにも見切らせないでスピードでルアーを巻き取る必要があります。
シャッドの中でも超高速巻きに対応できるかは重要な要素であり、高いルアーバランス設計が必要となりますので、購入前に事前に高速リトリーブに対応できるモデルか確認しておくことが良いでしょう。
ジャークやトゥイッチで使う
バスへ口を使わせるもう一つの手段として導入しておきたいのが、ジャークで使うメリットです。
ジャークやトゥイッチを行うと、バランスを崩してフラッシングや不規則な動きを生み出すことが出来るようになります。
瞬間的にバスの捕食スイッチを入れることが出来る他、バスとルアーの水深の差があってもフラッシングの要素で浮き上がらせることもできます。
それぞれのテクニックを組み合わせて、最も反応を得ることが出来る釣り方を見つけ出しましょう。
他の人を凌ぐ釣果を出すための秘訣
- 釣り方によってタックルを変える
- 水深によって複数のシャッドを使い分ける
釣り方によってタックルを変える
シャッドを使う時の悩ましい問題とも言えるのが、スピニングタックルとベイトフィネスタックルのどちらを利用するかです。
好みによって使い分けるのも良いですが、メリットとデメリットを理解しておくと、釣果に差をつけることが出来るようになります。
ベイトフィネスのタックルはスピニングよりも手返しが良い特徴があり、精度の高いキャストができます。
その反面、PEラインでスピニングタックルを使用した方が、飛距離を出すことが出来ます。
手返し重視か飛距離重視かを考えておき、釣り方によってタックルを選ぶとよいでしょう。
水深によって複数のシャッドを使い分ける
他のルアーにも言えることですが、シャッドを導入する時には、異なる水深が攻略できるように複数個準備しておくことがお勧めです。
シャッド自体はバスを引き寄せる力は弱く、可能な限りバスの捕食水深にルアーの潜行深度を合わせることが必要となります。
特に琵琶湖やリザーバーなどの水深のあるフィールドでは、その傾向が強くなるので、ローテーションできる準備をしておきましょう。
おすすめシャッド12選
【ジャッカル】ソウルシャッド
最も釣れるシャッドとしても認知されているルアーで、ジャッカルのロングセラーモデルです。
ルアーとしての完成度が非常に高く、低速域から高速域までのリトリーブに対応することが出来るように設計されています。
特に超高速引きでは意図的にバランスを崩す設計もされており、このルアーでないと獲れない魚も多いと言えるでしょう。
水深別で種類も多いのシステマチックに釣り場を攻略できます。
【ジャッカル】ソウルフラット
ソウルシャッドの派生モデルとして作られているモデルであり、その名の通りソウルシャッドよりも体高のあるフラットな側面を持っているモデルです。
フラットな側面でのフラッシングと水押しにより、ソウルシャッドよりも一段高めのアピール力を発揮することが出来ます。
広大な釣り場や、いつもよりも水の濁りが強い時には、積極的に投入したいルアーの一つです。
【ジャッカル】ディービルシャッド
ソウルシャッドにはない、カバーエリアを攻略する能力を持ったシャッドとして作られているのが、ディービルシャッドです。
シャッドの中でもかなり高浮力モデルとして作られて回避能力が高く作られていると共に、カバーへのコンタクト時にはカバーを舐めるようにトレースすることが出来るようになっています。
このシャッドも水深別でラインナップが存在しており、釣り場と狙うエリアによって最適なルアーを選ぶことが出来るようになっています。
【メガバス】I×Iシャッド
メガバスとイマカツの共同作として、多くの釣り人から高い評価を受けているモデルです。
現時点は1mを攻略するタイプR、2.3mを攻略するタイプ3、そして4mのディープレンジの攻略を行うことが出来るTXの3種類が展開されいます。
メガバス独自の重心移動システムであるLBOが搭載されているので他のシャッドと比べて抜群の飛距離を出すことが出来、希望の潜行レンジをロングトレースすることが可能です。
ボートは問わず、飛距離が必要なおかっぱりにもおすすめ。
【メガバス】シャッディング X タイプR
メガバスから出されているシャッドで、特にトゥイッチやジャークのアクションに対して高いレスポンスを発揮することが出来るアイテムです。
内部には固定式のウェイトと可動式のウェイトがトライアングル上に配置されており、ロッドアクションによりキックバックを含めた複雑な動きを演出できるようになっています。
特にただ巻きでは口を使わないバスに対して捕食スイッチを入れることに長けているルアーと言えるでしょう。
【OSP】ハイカット
クリアなハイプレッシャーレイクを攻略するために作られたシャッドルアーです。
シャッドの中でも、アピール力は弱めとなっており、非常にタイトなアクションでスレたバスを引き寄せることが出来るようになっています。
もちろん、ノンラトル&固定重心の仕様で設計されている徹底ぶりで、スモールマウスにも有効なルアーとして認知されています。
ハイプレッシャーなタフなフィールドほど、他との差ができる一品です。
【OSP】ダンク
OSPから出されているもう一つのシャッドがダンクであり、ハイカットとは全く逆の要素が詰め込まれたモデルです。
シャッドとしては、少しファットな形状とロングリップが搭載されているモデルで、高いアピール力を発揮するモデルです。
特に障害物回避能力が高く作られており、障害物絡めて使うことも想定されています。
クランクベイトでは獲ることが出来ない魚もターゲットとすることが出来る一品です。
【イマカツ】ゲキアサシャッド
霞ケ浦などのシャローエリアを攻略するために開発された、シャロー専用のシャッドです。
その最大潜行深度は50cmとなっており、通常のシャッドではボトムへ当てながらのアプローチしかできなかったエリアでも高速リトリーブすることが出来るようになっています。
ボートも侵入できないようなオカッパリエリアあ、ボトムを叩くと釣れないような状況では、無類の強さを誇るルアーと言えるでしょう。
【DUO】レアリスシャッド
安定した泳ぎを実現しており、コストパフォーマンスにも優れているシャッドとしておすすめなモデルです。
このシャッドにはマグネット式の重心移動システムが採用されており、常に安定したスイミング姿勢とキャスト性能を実現することができるようになっています。
とくに流れが強くて他のルアーでは動きが破綻してしまうような状況であっても、安定したスイミングを実現できる数少ないルアーです。
【ラパラ】シャッドラップ
伝説のルアーとして現在まで多くの釣り人から支持されているルアーです。
バルサで作られているので、飛距離の点では他のルアーより劣りやすいですが、その反面非常に細かくハイピッチな動きを実現することが出来るルアーです。
トゥイッチやジャークによりイレギュラーアクションにも対応することも可能であり、数あるルアーの中でも世界的に認められているモデルとなっています。
【ラッキークラフト】ベビーシャッド
日米のトーナメントシーンで数多くのプロアングラーに使用され、多数の実績を残しているシャッドの一つです。
このシャッドは加藤誠二プロによって作り出されたルアーとしても知られており、日本の釣りにシャッドを浸透させたルアーとも言える一品となっています。
高速巻きにおいての安定感、ジャーク&ポーズのレスポンスに優れ、河口湖を代表としたクリアレイクは特に強いルアーとして知られています。
【ダイワ】スティーズシャッド
初心者にもおすすめすることが出来る、シャッドであり、クリアウォーターからマッディーレイクでも通用させることが出来る一品です。
完全なサイレントモデルも販売されているので、釣り場の状態に合わせてアピール力も選ぶことが出来るようになっています。
投げやすさについても、重要視された設計が施されており、キャスト毎の飛距離のバラツキが非常い小さいのも魅力といえるでしょう。
持っておきたいおすすめアイテム
【リューギ】ピアストレブル
抜群の刺さりを持つトリプルフックとして、プロをはじめ非常に多くの釣り人から高い評価を受けているモデルです。
特別なフッ素コートであるTCコートが採用されているフックで、魚を絡め取り、高い貫通力を発揮します。
特に低水温期に使うシャッドの釣りは、バイトが浅くなる傾向が強くなりますので、一瞬のチャンスをキャッチするには特に鋭いフックを使用することが必要です。


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