勢いのあるルアーメーカーであるニシネルアーワークスからリリースされたスメルトヘッドは、毎年高い釣果情報がSNSやメディアで取り上げられており、人気ルアーとなっています。
スイムジグが有効となる晩秋から初春にかけてはビッグフィッシュが獲れるルアーとして認知されており、愛用するアングラーも多くなってきています。
そんなスメルトヘッドを使いこなすために、抑えておきたい特徴と相性の良いタックルとワームをご紹介します。
スメルトヘッドとは
スメルトヘッドは、2019年にニシネルアーワークスからリリースされたスイムベイトヘッドです。
リリースされてからは瞬く間に着目され、ベテランアングラーはもちろん、プロアングラーの多くが使用するアイテムとなりました。
その人気から、一時は人気フックサイズやカラーが品薄になることもあったほどです。
スメルトヘッドは、アメリカとカナダの境に位置する五大湖でのスモールマウスバスをターゲットとして作り上げられているモデルですが、あらゆる魚種に使用することができるアイテムとしてリリースされています。
スメルトヘッドのサイズ展開
重量&フックサイズ別の展開あり
スメルトヘッドは、重量とフックサイズ別での販売が行われています。
重量 | フックサイズ |
---|---|
1/8oz(3.5g) | #1 |
2/7oz((8.0g) | #2/0 or #4/0 |
3/7oz(12.0g) | #2/0 or #4/0 |
5/8oz(18.0g) | #2/0 or #4/0 |
スメルトヘッドの特徴
ロックエリア専用とも言える仕様
- 後方に設置されたラインアイ
- オリジナルのワームキーパー
後方に設置されたラインアイ

スメルトヘッドが持つ最大の特徴とも言えるのが、ヘッド後方部分に取り付けられているラインアイです。
多くのスイムジグのラインアイはヘッドの前方部分に取り付けられていますが、スメルトヘッドはヘッドの中心部分よりも後方へ取り付けられています。
後方に設置されたアイにより、スイミング中には、常に頭下がりの姿勢を維持することができるようになっています。
オリジナルのワームキーパー

スメルトヘッドの特徴として、オリジナルのワームキーパーが搭載されている点があります。
一般的なワームキーパーはワイヤー等が使用されますが、スメルトヘッドはリング状に凹凸を付けた形状が採用されています。
何度かバイトが発生した後の状態でもワームが破損し、スメルトヘッドから外れてしまうリスクを最小化しています。
スメルトヘッドのメリット
- 根掛かりしにくい
- フォールスピードが速い
- 落とし込みで使える
根掛かりしにくい
スメルトヘッドの根掛かりにくさは、スイムヘッドの中でもトップクラスです。
特に岩などへのコンタクトした時には、ラインアイが後方に取り付けられているので、ルアー後方が持ち上がりやすく、完全にスタックしたしまうことが少なくなっています。
ロックエリアはもちろん、オカッパリで根掛かりやすいブレイクラインでの根掛かりも少なくて済むので、オカッパリアングラーにとって強い味方になってくれます。
フォールスピードが速い
スメルトヘッドはフォールスピードが速いスイムジグなので、水深があるエリアも攻略しやすくなっています。
スメルトヘッドには、フォール中に水の抵抗となる余分なパーツやブラシガードなどが存在していないので、他のスイムジグよりもフォールスピードは速いと言えます。
落とし込みで使える
スメルトヘッドは、キャスティングを行わず、足元に落とすのみでも使用することができます。
これもラインアイを後方に設定していることで、垂直に落とすと水平姿勢を維持することができるようになっています。
キャスティング以外でも使用できるので、攻略の幅が広いと言えます。
スメルトヘッドのデメリット
- ウィードに弱い
- 価格が高い
ウィードに弱い
根掛かりが少なく、硬い障害物に対しては高い性能を発揮することが可能ですが、その反面ウィードには弱い特性を持っています。
ボディーが薄く作られているので、一見するとウィードに対するすり抜け性能も高いと思われがちですが、頭下がりで泳ぐように作られているので、ヘッド部分でウィードを拾ってしまいます。
ウィードエリアでは、他のスイムジグに任せた方が良いでしょう。
価格が高い
スメルトヘッドの価格は、サイズによってことなりますが、2個入りで希望小売価格で660円~770円となっています。
ジグヘッド一つが350円程度すると考えると、若干高めの価格設定となっていると言えます。
しかし、高い釣果が出せる性能と、根掛かりも少なくロストが発生しにくい点を考えるとコストパフォーマンスが高いとも言えます。
相性のよいタックル
- 7ft以上のロングロッド
- 中~低弾性ロッド
7ft以上のロングロッド
スメルトヘッドを使用する時には、7ftを超えるロングロッドがおすすめです。
スメルトヘッドを使用する釣りでは、ジャークやトゥイッチを行わず、ただ巻きをメインとする釣りとなります。
ロングロッドを使用することで、キャストの飛距離を化石出すことができ、僅かなロッド操作で大きくスメルトヘッドの泳層を変化させることが可能です。
ブレイクやロックエリアなどで使用した時でも、ルアーコントロールが行いやすくなります。
中~低弾性ロッド
使用するロッドに張りが強すぎると、バイトを弾いてしまう可能性が高くなる他、ラインを弛ませたナチュラルなリトリーブが難しくなります。
スメルトヘッドを使用する時には、できるだけ穂先部分が柔らかく、弾性率が低いモデルを使用する方が、相性が良いと言えます。
穂先部分のみグラス素材が使用されているロッドや、中弾性や低弾性素材が使用されているものを使用することがおすすめです。
相性の良いワーム
- ボトムアップ:ヴァラップスイマー
- ケイテック:イージーシャイナー
- デプス:バンブルシャッド
ボトムアップ:ヴァラップスイマー

ボトムアップのヴァラップスイマーは、近年人気が出ているシャッドテールワームの一つです。
スメルトヘッドと組み合わせることで、非常にハイピッチなロールアクションとテールアクションを発生させることが可能となっています。
スメルトヘッドで自然なアピール力を発揮することができる組み合わせです。
ケイテック:イージーシャイナー

ケイテックのイージーシャイナーもスメルトヘッドと相性の良いワームです。
シャッドテールワームの中でも薄く作られたテールが取り付けられているので、スメルトヘッドと組み合わせてデッドスローでも引くことが可能です。
低水温で動きの鈍いバスに対しても有効なセッティングとなります。
デプス:バンブルシャッド

デプスのバンブルシャッドは、ボリュームのあるワームですが、動き自体は弱く作られているワームです。
クリアレイクのビッグバスを狙う方に人気があり、他のワームの強すぎるアピール力では獲れないバスにも効果的となっています。
スメルトヘッドでビッグバスを狙う方におすすめです。
スナップ使用はあり??
スメルトヘッドを使用する時に、直結びするか、スナップを使用するかに悩む方も多いかもしれません。
スメルトヘッドはただ巻きすると、ロールしながらアクションする特徴を持っています。
スナップを使用すると、ロールアクションを最大化することができるので、使用するならラウンドタイプのスナップがおすすめ。
基本は、スナップを使用しておき、水質がクリアでアピール力を抑えたい場合は、直結びするとよいでしょう。
まとめ
定番のスイムジグとして人気が出ているスメルトヘッドは、既に多くの釣り人が釣果を出しており、高い性能が裏付けされています。
今回ご紹介した、特徴を参考にしてスメルトヘッドの釣りを楽しんでみてくださいね。
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