2014年にデプスからリリースされたサカマタシャッドは、瞬く間に注目を集め、一時は入手困難になるほどの人気ワームとなりました。
登場してから年数が経過した現在では、日本に留まることなく、本場のアメリカでも爆発的な人気を獲得しており、その確かな性能が認められています。
特に近年では、異なるサイズ展開やカラーの追加に加え、様々な使い方で高い釣果を出す方が増えてきており、使い勝手よいワームとしても認知されています。
今回は、そんな定番の釣れるワームとも言えるサカマタシャッドの特徴と、様々な使い方をご紹介します。
サカマタシャッドの特徴と魅力
- 凹凸の無いツルツルボディー
- 頭部のフィン
サカマタシャッドはソフトジャークベイトとして作られたワームです。
このサカマタシャッドの特徴の一つと言えるが、水中で水の抵抗を受けにくい、非常にツルツルとしたボディーが採用されていること。
これにより、ジャーク時には移動距離が長く、キレのあるダートアクションを発生させることが出来るようになっています。
また、ワームの頭部分には、フィンのようなパーツが付けられていることも特徴です。
このパーツによって、左右のダートに加えて、ワームが上昇する動きも発生できるようになっており、バスの捕食スイッチを入れやすくなっています。
サカマタシャッドの種類
サカマタシャッドには、塩を含んでいない”ノンソルトマテリアル”と塩を大量に含む”ヘビーウェイトマテリアル”の2種類が存在します。
そして、それぞれの仕様で異なるサイズ展開で販売されており、使い方や釣り場に応じて使い分けることが出来るようになっています。
特に8inchや7inchは、琵琶湖等のビッグフィールドでは定番のサイズとなっています。
また、6inchや5inch等は、あらゆるフィールドで使いやすく、ノーシンカー以外にもミドストでも使用できる万能サイズと言えるでしょう。
4inch~2inchは小型のサイズとなるので、野池はもちろん、プレッシャーの高い釣り場で有効。
必ず口を使わせたい場合の奥の手として使用するもの良いでしょう。
サイズ | ノンソルト | ヘビーウェイト |
---|---|---|
8inch | ○ | ○ |
7inch | ○ | ○ |
6inch | ○ | ○ |
5inch | ○ | ○ |
4inch | ○ | N/A |
2.5inch | ○ | N/A |
2inch | ○ | N/A |
サカマタシャッドの使い方
ノーシンカーで使う
サカマタシャッドの使用する基本的な使い方は、ノーシンカー状態でのソフトジャークベイトとしての使用です。
特に通常のジャークベイトでは攻略できないウィードエリアや、根掛かりが多発してしまうロックエリアでも、サカマタシャッドであれば軽快に使用することが出来るでしょう。
また、初夏に訪れるハスの産卵時期には、特に効果的なワームとしても認知されています。
ハスはバベイトフィッシュの中でも、高速に動くので、連続ジャークでハスに似せて使用することも有効です。
ノーシンカー使用時のアクション
ノーシンカーで使う時は、2回ジャークして、1回ポーズを入れることが基本。
ボトムまで沈めてからはもちろん、ウィード等の障害物に絡めながら実施するのも非常に有効です。
多くの場合でバスのバイトがあるのは、2回のジャークの後にポーズを入れた時になります。
即合わせするよりも、バイトを感じたらリールのクラッチを切り、しっかりとバスにワームを喰いこみさせることがおすすめ。
また、もしバスが果敢にベイトを追っており、ボイル等が確認できる状況であれば、ポーズを入れない連続ジャークも良いでしょう。
ジグヘッドで使う
ソフトジャークベイトとして知られているサカマタシャッドですが、ジグヘッドと組み合わせてミドスト用のワームとして使用も可能です。
ジグヘッドと組み合わせて使用すると、ワーム自体がローリングすることはもちろん、サカマタシャッドの二又に分かれているテールで小魚に似せることが出来ます。
また、他のワームよりもボリュームがあることからも、ヘビーミドスト用のワームとして人気です。
ライブスコープを使用してシューティングする釣りでも活躍することが出来るでしょう。
ジグヘッド使用時のアクション
ミドストとして使用する場合は、ロッドの穂先を揺すり、ライン緩急をつけてアクションします。
できるだけラインの弛む状態と張った状態をリズミカルに、そして、大きく作るとサカマタシャッドがロールし易く、水中でのアピール力が高まります。
ミドストのアクションは、釣り人のテクニックはもちろん、使用するロッドの特性も大きく影響するので、タックルを厳選しておくことも大切です。
トレーラーで使う
サカマタシャッドの中でも、4inchクラスはスモラバのトレーラーとしても使用することが出来ます。
特にバスが小魚を意識している状況であれば、特にサカマタシャッドの2又に分かれたテールが小魚に似ていることもあり、非常に高い効果を発揮できると言えるでしょう。
もちろん、スモラバのトレーラー以外にも、チャターやスピナーベイト等のワイヤーベイトとの相性も良く、非常に使い勝手が良いのも魅力です。
様々な使い方ができるワームとしても、サカマタシャッドは優秀です。
トレーラー使用時のアクション
トレーラーとしてサカマタシャッドを使う時には、サカマタシャッドのテールを細かく揺すってアピールすることが大切です。
ロッドの穂先を細かく揺すると、二又に分かれたテールが揺れ動き、バスにアピールすることが出来るようになります。
サカマタシャッドの使い分け
捕食しているベイトサイズでサイズで使い分ける
- ハスなどの大きめベイトは7 or 8inch
- コアユやワカサギで2 or 4inch
既にご紹介したようにサカマタシャッドは8inch~2inchのサイズ展開があり、非常にサイズ展開が豊富なワームでもあります。
そんな数あるサイズ展開を使い分ける時に、特に参考にしておきたい情報となるのが、バスが捕食対象としているベイトのサイズです。
琵琶湖などに生息するバスは時としてハス等の大きめのベイトを捕食することもあり、このような個体を狙う時には8inchや7inchサイズが非常に有効となることが多いです。
コアユやワカサギ等に似せる場合であれば、4inch や2inchを使用するのも良いでしょう。
特に特定のベイトに固執しているバスを狙うには、ごくわずかな差にも思えるサイズでも、確実に釣果に差がでてきますので、できれば複数種類のサイズを揃えておきたいところです。
攻略するレンジで使い分ける
- 表層/シャローであればノンソルト
- ボトム/ディープであればヘビーウエイト
サカマタシャッドには、ノンソルト仕様と塩を大量に含んだヘビーウェイト仕様に2種類が存在します。
ノンソルトモデルは、比重が低く沈下スピードが遅いので、シャローや表層付近の釣りに適しているといえるでしょう。
ただし、沈降速度が遅いので、水深のあるエリアや、ボトムまでサカマタシャッドを沈めて使用する場合は、非常に時間が掛かってしまうので注意が必要です。
水深が深いエリアでサカマタシャッドを使用する時におすすめとなるのが、ヘビーウェイト仕様のモデルです。
もともと、サカマタシャッドにネイルシンカーを入れて重量をUpさせて沈下スピードを速める方法もありますが、最適な位置にネイルを刺さないと、フォール姿勢が崩れてしまい、バスのバイトが減ってしまう可能性があります。
その反面、ヘビーウェイト仕様は、腹部のみに塩を大量に含んでおり、キレイな水平姿勢を保ち、フォールさせることができるので、できるだけヘビーウェイト仕様を使用する方が無難です。
サカマタシャッドに最適なタックル
ノーシンカージャーク
サカマタシャッドでノーシンカージャークを行う時には、使用するロッドを厳選しておくと、更にキレの良い動きを発生してくれます。
ノーシンカージャークをで使用するロッドは、ロッドの穂先に張りがあり、胴調子のモノを選ぶと、ラインスラッグの緩急を大きく作ることが出来、メリハリのある動きが出しやすくなります。
バーサタイルロッドと言われるロッドでも問題ありませんが、ジャークを極めたいのであれば、ジャークベイト専用に作られたロッドを導入するのもよいでしょう。
- 長さ;6ft~7ft
- 硬さ ; M~H
- テーパー ; スロー~レギュラーファースト
ミドスト
サカマタシャッドをミドストで使用する場合は、ラインスラッグを出しやすいロッドを選ぶことが重要です。
このため、レギュラーテーパーに近く、穂先がフレキシブルに動くロッドが特に適していると言えるでしょう。
サカマタシャッドの5inchや6inchなどのボリュームのあるワームを使用する場合は、MやMHクラスのパワースピニングロッドを使用するのもおすすめです。
- 長さ ; 6ft~7.5ft
- 硬さ ; L~MH
- テーパー ; レギュラー~ファースト
サカマタシャッドに最適なフック
オフセットフック
- ワイドキャップ
- 太軸
- フックポイントがアイに向かっている
- ロングアイ
オフセットフックは、ワイドギャップの太軸オフセットフックを選びましょう。
また、アイの位置に対してフックポイントの角度が非常に大切。
少しフックポイントがラインアイに向いている方が、サカマタシャッドの形状と合致し、無駄なフックポイントを露出を低減し、ウィードや障害物と引っかかることがなくなります。
もともとオフセットフックの多くはワームの種類ごとに専用設計されていないので、リグる時に少しペンチで曲げる等を行い、調整するのも大切です。
ひと手間加えることで、使い心地は大きく変わるので、トライしてみるのもおすすめです。
サカマタシャッド8inch専用フックはこちら↓
サカマタシャッドにおすすめなオフセットフック
サイズ | オフセットフック |
---|---|
8inch | #6/0~#7/0 |
7inch | #5/0~#6/0 |
6inch | #3/0~4/0 |
5inch | #1/0~3/0 |
4inch | #1/0 |
2.5inch | N/A |
2inch | N/A |
ジグヘッド
ジグヘッドは、シェイクを行った時にできるだけサカマタシャッドがロールしやすいように、重心が高めとなるモデルを選ぶのがおすすめ。
サイズ | オフセットフック |
---|---|
8inch | N/A |
7inch | N/A |
6inch | 2/0 |
5inch | 2/0 |
4inch | 1/0 |
2.5inch | #1 |
2inch | #1 |
おすすめアイテム
ノットガード
ノットガードは、ラインのノット部分を保護するための便利アイテムです。
特にサカマタシャッドのミドストでは、欠かすことが出来ないアイテムとも言われており、ノット部分のズレが防止されるので、安定的にミドストスイミングを行うことが出来るようになります。
S/M/Lのサイズ展開がされており、ミドストに使用するのであれば、SやMサイズが最適となります。
ワーム補修材
サカマタシャッドを使用する時には、ワーム補修材も準備しておくことがおすすめ。
特にオフセットフックを使用する時には、フックポイントがワームから避けて飛び出したり、ワームの先端が千切れてしまうことも少なくありません。
ワームが破損した時はもちろん、強度をUpさせたい部分に予め塗っておくのもおすすめです。
瞬間接着剤
サカマタシャッドをミドストで繰り返し使用すると、ワームがフックからズレてしまうことが多々発生してきます。
ワームのズレが確認された時点で、手直しを行うと、ワームが痛む他、ワームのズレが繰り返し発生してしまう可能性が非常に高いです。
予めフックのワームキーパー部分に瞬間接着剤を数滴塗っておくと、ワームのズレが発生せず、常に最適な状態を維持できます。
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