シマノのフリースタイルロッドであるワールドシャウラの中でも、バスフィッシング用にど真ん中となる番手が1652R-3です。
そんな1652R-3は、ワールドシャウラの中でも1番、2番の人気を争う番手であり、手にしてみたいと考えているアングラーは少なくありません。
ワールドシャウラ1652R-3の特徴を、相性の良いルアーと合わせてご紹介します。
ワールドシャウラ 1652R-3の特徴
- バーサタイルに使用することができるレングス
- カタログスペックを超えるパワー
- オールダブルフットの大口径ガイド
- モッチリとしたブランクのテイスト
レングス
ワールドシャウラ 1652R-3のレングスは、6フィート6インチ(1.98m)であり、ボートでもオカッパリでも扱いやすいバーサタイルなレングス設定となっています。
ワールドシャウラ 1652R-3以外にも6フィート6インチのロッドは数多くありますが、ワールドシャウラ 1652R-3のリアグリップ部分は24cmと比較的長めのレングスとなっており、その分、ブランクスレングスは短めとなっています。
キャスティング時に力を込めやすいグリップレングスであり、ジャークやトゥイッチを行ってもギリギリロッドグリップが体に当たらず、操作性も確保できている、優れたレングスバランスを持っています。
パワー
1652R-3のパワーはミディアムパワーであり、7g-28gまでがルアー適正重量となります。
ワールドシャウラ 1652R-3はバット部分でワン&ハーフ形状が採用されており、ロッドの破壊強度が非常に高く作り上げられているので、実際には56g程度のルアーでも問題なくフルキャストして使用することもできるパワーを秘めています。
7gを下回るような軽量なフィネスルアーに対しては、オーバーパワーとなりますが、バスフィッシングで使用する多くのルアーを使用することができるパワーとなっています。
ガイド

ワールドシャウラ 1652R-3に取り付けられているガイド数は、トータルで9つです。
オールダブルフットガイドの逆付けがされており、ガイド強度の確保とブランクとラインの干渉をできるだけ少なくするデザインがとられています。
ガイドサイズが非常に大きいモデルが使用されており、PEラインとリーダーのノットの抜けもよくなっています。
キャスティングの飛距離と強度を重視した設計であると言えます。
ブランクの張り
1652R-3のブランクは、バスフィッシング専用に作り上げられているロッドよりも張りが弱く、モッチリとした使用感を持っています。
ワールドシャウラのバット部分には高弾性カーボンが使用されていますが、ベリーからティップには弾性率の低いカーボンが使用されているのが理由です。
シャッキリとした使い心地よりは、大きなトルクを発揮することができるテイストとなっています。
GOODポイント
強度が強い&使用できるルアーが広い
使用することができるルアー重量の幅が広い点は、バーサタイルロッドとしては大きなメリットとなります。
ワールドシャウラ 1652R-3が持つルアー重量キャパシティーの広さがあれば、ロッド1本でフィールドを攻略することもできるので、オカッパリアングラーにとっては強い味方となってくれます。
ロッドの破損強度が高いことで実現されているメリットですが、多少足場の高いエリアでもバスを引き抜くことができるのも、強い強度を持っているロッドの魅力です。
感度が高い
ワールドシャウラを使用しているユーザーの多くが高く評価しているポイントの一つでもあるのが、高い感度です。
比較的弾性率が低いカーボンがメインで使用されているロッドですが、バット部分には高弾性のカーボンが使用されているので、手元で感じ取ることができる感度は非常に高くなっています。
一般的には使用さえるガイド径が小さくなると感度が低下する傾向にありますが、大口径ガイドが取り付けられていながら、しっかりとルアーの動きを手元で感じることができ、障害物とバイトを聞き分けることができる感度を持っているのはワールドシャウラの魅力の一つであると言えます。
持ち運びしやすい

ワールドシャウラ 1652R-3を含め、ワールドシャウラシリーズは、ワン&ハーフで作り上げられているので持ち運びは非常に易くなっています。
1652R-3はワン&ハーフに加えてグリップジョイントタイプとなっているので、グリップ、バット、ブランク部分の3つに分割して持ち運ぶことができるようになっています。
仕舞寸法は、130cmとなっているので、小型の車はもちろん、自転車や公共交通機関でも持ち運びが可能です。
持ち運びが行いやすいバーサタイルロッドは、自ずと出番が多くなります。
BADポイント
カラーリングが目立つ


ワールドシャウラ全般において、りんご飴のような鮮やかな赤色のカラーリングが施されているので、フィールドで目立つロッドです。
レッドカラーのロッドは他にも存在していますが、ワールドシャウラにはブランクにチタンコートが施されているので、更にフィールドで目立ちやすくなっています。
賛否両論のカラーリングが施されています。
重量が重い
ワールドシャウラ 1652R-3のロッド重量は115gです。
同価格帯のロッドでも6フィート6インチクラスのロッドは、100g程度の重量となっているので、他のロッドと比較すると少々重量が重めとなります。
1652R-3はストレートのコルクグリップが使用されており、カーボングリップやセパレートグリップも採用されていないクラシカルなデザインが採用されているからでもあります。
相性のよいルアー
巻物ルアー

ワールドシャウラ 1652R-3は、レュラーテーパーであり、ベリーからティップ部分に高弾性カーボンが使用されていないので巻物ルアー全般と相性が良いロッドです。
クランクベイトやバイブレーション、スピナーベイト、チャター、バズベイトなどとの相性がよく、リーリング中のバイトに対しても、しっかりとロッドが追従してくれるので、多くのバイトを絡めとることが可能です。
シャローレンジからミドルレンジに対する巻物用のロッドとしても、優秀な能力を発揮することができます。
トップウォータールアー

巻物ルアー以外にも、ロッド操作を必要とするトップウォーター系ルアーとも相性は良いです。
ブランクが長すぎないので、トゥイッチを行ってもロッドティップが水面を叩きにくいことに加えて、ブランクの適度なダルさがトップウォータールアーの水絡みをよくしてくれます。
ナイロンやPEラインと組み合わせてトップウォーター用のロッドとして使用することもできると言えます。
相性の悪いルアー
底モノルアー

特にボトムをアプローチするような繊細なワーミングや、ラバージグの釣りなどとは相性が悪い傾向にあります。
ワールドシャウラの感度自体は良いのですが、ブランクがモッチリしているので、繊細なアクションを出すことができず、ウィードを切るなどのアプローチも行いにくくなります。
高比重ノーシンカーワームでのボトムジャークなどであれば、快適に使うことも可能ですが、ピンポイントでシェイクを行う釣りや、ラバージグなどを跳ね上げる釣りにはワールドシャウラが持つモッチリとしたブランクテイストはマッチしません。
あらゆる釣りに対応することができるバーサタイルロッドとしてリリースされていますが、ファーストムービング系を中心としたアプローチに適しているロッドと考えておいた方が無難です。
ジャークベイト

ハードベイトを中心とした巻物ルアーとの相性が良いワールドシャウラ 1652R-3ですが、ジャークベイトを使用する時には注意が必要です。
ブランクのレングスやグリップレングス的にも使いやすいレングスとなっていますが、常にジャークをする釣りでは、1652R-3はブランクがモッチリしているので、ジャークした時の抵抗に張りが無く、ロッドブランクの反発力を活かしたリズミカルなジャーキングができません。
同じロッド操作を必要とするトップウォーターでは相性が良いので、ジャークベイトなどのミノーフィッシングも使いやすいと考えてしまいがちですが、注意が必要です。
スペック紹介

レングス | 6フィート6インチ(1.98m) |
リアグリップレングス | 24.3cm |
テーパー | レギュラー |
継数 | 3 |
仕舞寸法 | 130cm |
自重 | 115g |
適正ルアーウェイト | 7~28g |
カーボン含有率 | 99.9% |
まとめ
バーサタイルロッドのど真ん中であるワールドシャウラ 1652R-3は、どのアングラーが使用しても高い性能を発揮することができる優秀なモデルです。
これまで他のバーサタイルロッドを触ってきたアングラーにもおすすめすることができるロッドです。